フィリピンの病院事情〜入院生活を大暴露!〜(前編) (フィリピン)

フィリピン


それはまさに衝撃的な事件でした。
5月の上旬、私は真夜中12時に、
滞在している英語学校の
宿舎の 2階から落ちました(笑)

いや、笑い事じゃないんですけどね。

前回の記事でも書きましたけど、
「生命の危機」に瀕しました。

これが紛れもなく、
日本に無念の帰還となった最大の理由です。

そうなんです、
帰ってきたくて帰ってきた訳ではありません。
帰らざるを得なかった。

さて話を戻しましょう。


人生初の救急車、
タイトル通り人生初の入院を経験しました。

それも日本ではなく、フィリピンで。


いやー、今だから言えますけど、
ひどかった…いろいろ…


今回は、なかなかレアケース、
「フィリピンの病院事情」
「フィリピンの病院ってどうなの?」と
通常の海外旅行ではほとんど知り得ることのできない、
フィリピンの田舎町病院/医療事情をレポート!

【序章】「転落」


まずなぜ2階から落下したのか、入院したのかから。


今でも忘れません。
あれは夏の始まりを感じる、
生温い真夜中のことでした。

5月7日、夜中12時。
私は、宿舎の前の外の廊下で
友達数人とお喋りしていました。


これが宿舎の外の廊下ですね。

自分の部屋が、左から2番目。
(靴が置いてあるドアの隣の部屋)

ちょうどそのドアの前に
4人くらいでくっちゃべってました。


台湾人の友達が、壁にもたれかかって座ってて、
私はというとですね、
ちょうど手すりの真ん中の棒に座ってたんですね〜


もうなんとなく落ち、いや、オチお分かりですよね?


そうです。この手すりがいきなり抜けました。


真ん中のバーがストーンと。


部屋側を向いて座っていたので、
後ろ向きに下に真っ逆さまです。


首から地面に叩きつけられました。

これは後日下から撮った写真ですが、
だいたい3ー4mくらいありますかね〜


でもよく「時が止まる」とかってあるじゃないですか。
あの瞬間まさにそうでした。


落ちている瞬間、
実際はほんの2秒くらいだったと思うんですよね。
けど、スローモーションになるんですね本当に。


死んだばあちゃんが見えるとか、
そんな漫画みたいなやつではないですけど、
「頭打ったらやばいから顎は引いておこう」
とか考えながら落ちてました。


そんなこんなで、顎を引きながら2階から落下し、
ここから今もまだ続いている
長い長い闘病生活がはじまります。


この時はまだこんなに重症になる、
なんて思っていませんでした。

【第2章】「蒼白」


さて、転落した僕。
最初の感想としては、
「あれ全然痛くない」でした。


立ち上がってすぐマラソン走れるくらい、
どこも痛くなく健康で。


まあ健康でもマラソンは走れないので、
それは嘘ですけど。


2階で台湾人の友達と話しているときに落下して、
そのときは日本人は誰もいなかったんです。


落下してすぐ日本人の友達が
タイミングよく駆けつけてくれて、
すぐ「大丈夫?」と心配して声かけてくれました。


ちょうど校内を歩いているときに、
落下していく僕が遠くから見えたそう。


そのときは本当にどこも痛くなくて、
「全然大丈夫、すぐ立てるわ」と
返答したのを覚えてます。


しかしながら頭打っている可能性も
まだまだあったので、
彼ももう少し安静にしているように言ってくれました。


僕も落ちたショックでびっくりしているのもあるし、
とりあえずもう少し落ち着くまで安静にしていようと
そのまま倒れていました。


しかし、そこからでした。

「首が動かない…」


さっきまで動いていた首が動きません。
確かに脳みそでは、動け!って指示してるんです。
けど身体が言うことを聞かない。


首が動かなくなるのを皮切りに、
一気に容体が悪化します。


まず 寒い。
気温は30度以上あるはずなのに、
寒くて寒くて身体の震えが止まりません。
(フィリピンは1年中夏ですが、
5月が1年で1番暑いらしいです)


身体が麻痺しているのからなのか、
ショック状態だったからなのか、
足の指先から、唇まで震えが止まりません。


布団をかけてもらいましたがそれでも寒い。
まあ布団って言ってもただのタオルケット。
常夏フィリピンに、
毛布だのそんなものはありません。


そして、とても眠い。
目が開けてられません。


正直眠くて目が開けてられなかったのか、
気絶しかけていたのか。


今でもはっきりしません。


さっきまで「大丈夫余裕、マラソン走れるわ」って
調子ぶっこいていたやつが
ものの5分で震えだし、
目を瞑って返答しなくなるもんだから
彼もびっくりしたんでしょう。

友人P
友人P

おいジャン!(学校での僕の名前です)、
救急車呼ぼうか?
おいジャン、しっかりしろ、
今Takaさん(学校の日本人マネージャー)呼ぶから!」


こいつ死ぬんじゃないんかって。


気絶しかけて目を閉じそうな僕の頬を
パンパンパンと叩いて起こしてくれました。


何度も名前を呼びかけてくれました。


救急車も呼んでくれました。


本当にありがとう。
彼が一生懸命初期対応してくれたから、
何とか生きてます。


そんなこんなで、
救急車でバコロド市内の病院に
搬送されることになりました。

【第3章】「忍耐」


みなさん日本の救急車の
到着時間の平均ってご存知ですか?


平成28年度のデータによると、
およそ 8.5 分 だそうです!


ー 消防庁の平成28年度のデータを引用
https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/h29/chapter2/section5/45975.html


人生初の救急車、
日本でも救急車に乗ったことはありません。
今調べてみてびっくりしてます。


日本早えええええ( ´∀`)


実際に計ってはいませんが、
あの時少なくとも20分くらいは待った気がします。


本当に全然こないんですよ救急車。あの国。


確かに、道路はいつでも混んでるし、
横断歩道じゃないところで人はバンバン渡るから、
車もバンバン早く走れるわけではありません。

フィリピンの交通ルールってどうなってるんですかね。


緊急車両優先、みたいのないんですかね。

普段、サイレンならしてる救急車見ても、
優先的に走っているイメージはありません。


寒さで震えながら、気絶しかけながらも、
「遅すぎるわ、死ぬぞこら」
と小声でツッコんでいたのを思い出します。


そんなんでツッコミながら、ようやく救急車が到着。
何分待ったんですかね。


体感ではやっぱり20分くらい待った気がします。


ストレッチャーに乗せられて、病院へ運ばれます。
頭付近から落ちてるので、頭部固定で。
ドラマとかでよく見るあの状態です。こんな感じ。


さて、救急車に乗ってからは、質問攻めです。
とりあえずこんな感じで基本的なことを聞かれました。

引用:https://ops-old.tama.blue/ops/tech/120609car_4/120609car_4.html
  • Q1: お酒の有無、タバコの有無
  • Q2: 夕食に何を食べたか、何時間前に食べたか
  • Q3: 当時の状況を覚えているか、説明できるか


頭部固定で耳塞がれてるし、
フィリピンローカルの英語だし、
道路ガタガタだから車両揺れてうるさいし、
救急隊員のおっちゃん声ちっさくて、
正直何言ってるかあんまり聞き取れません。


Taka(日本人マネージャー)さんも同乗していますが、
事務的な話を救急隊員の方としているようで、
ここはなんと自分の拙い英語力と
聴力で答えなければいけません。

  • Q1: お酒の有無、タバコの有無
  • Q2: 夕食に何を食べたか、何時間前に食べたか


Q1/Q2は順調にクリア。
Alcoholsとsmokeが聞き取れれば、こっちのもんです。
Q2もporkとかspinachとか
食材の名前を並べてなんなくクリア。


さて、第3問。

救急隊員
救急隊員

Q3: Can you remember the situation of accident?

よしよし、事故の状況やな、まかせとけ。


しかしながら、最終問題なだけあり、
高いQ3の壁が立ちはだかります。

I fell down from the 2nd floor,
because I was sitting on….
I was sitting on…


手すりってなんて言うんや


どう思考を巡らしても、「手すり」が分かりません。
皆さん手すりってなんていうか知ってますか???


答えは、「handrail / railing」なんですけど、
当時は全く知らず、そして知らないものは答えられず…


結局、脳みそフル回転させた結果、
「バー」って言いました。
アイスとかでも、あずきバーとか言いますよね。

ようは、棒、ですね。


結果、通じました。

いいんですよね、間違った単語でも通じれば。
テストじゃないから。会話だから通じればおっけー。


そして、基本質問が終わったあと、
今度は身体中ペタペタと握られます。

救急隊員
救急隊員

触ってるの分かるか。


頭/首付近から落ちてるので、
脊髄や神経系の損傷がないかどうかのチェック。
幸いにもこの時全部感覚はありました。

「Yep, I feel (うん触ってるの分かるよ)」。


ボディタッチが終わったあと、今度は痛み検査です。

救急隊員
救急隊員

「どこが痛いんやゆうてみ」

「Right wrist」


明らかに痛い箇所が2箇所。
まず1箇所目、手首=wristです。
これは簡単な単語だから、なんなくクリアです。


結果的に右手首は2箇所骨折しており、
この段階でえげつないくらい
腫れて紫色になってました。


問題は次。


「Left big toe」


これどこだか分かりますか?


これも入院した後、医療用語とか勉強した時に
覚えた単語なんですけど、左足の親指です。


これが当時分からなくて…
指の言い方とか全く知らなくて…


でも言わないと治療してもらえないし、
身体動かないから指差しもできず、
一生懸命知ってる単語つなぎ合わせて言いました。

L, Left foot first finger ….!!!!

救急隊員
救急隊員

Ok! Got it! (分かったぜ)

聞き取ってくれたーーーー!
さすがネイティブでした。

と思ったら



救急隊員
救急隊員

分かるよ、だってそこ血出てるし( ´∀`)WWWWW

って言ってました。

うーん、まあいいか。伝わりゃ。

そんなこんなで無事病院に到着。
今も忘れられない憎っくき
“River side hospital”に搬送されました。

【第4章】「限界」

さて River side hospital に搬送されました。

救急外来へ搬送されたのが夜中ということもあり、
X-ray(レントゲン)などの検査は翌日以降に。

ひとまず、救急隊員から言われたのは、
「ドクターが来て、チェックするからちょっと待て。」

まあ待てって言うんだから待つか。

しかし、ここからです。
フィリピンワールドが始まります。
どういうことかと言うと、


その壱 効率が悪い

その弍 きちんと仕事をしない

その参 楽をする

その四 不真面目

その五 サービス?なにそれ食えんの?


この五箇条を頭に入れておいてください。
今後のフィリピン事情を理解する上で
大きな鍵となります。

救急隊員に言われるがまま、
ドクターが来るのを待ちます。

そして日本のストレッチャーに乗ったことないので、
単純に比較はできないのだけど、
フィリピンのストレッチャーの枕って、硬い。

ので、分かりやすい例で言うと、
プラスチックのタッパーを枕にしている感じ。

だんだんと後頭部痛くなってくるんですよねこれ。
もちろん頭部固定されてるから寝返りも打てない。

ドクターくるまで耐えられるか….

1時間くらいたったでしょうか。
誰も来ません。
ナースすら。

さすがに後頭部が限界を迎えました。
右手も痛いし、首も痛いし、
それに加えて後頭部も痛い。


もう限界です。

僕のストレッチャーの隣のベットで
作業しているナースに話しかけます。

Excuse me

看護師
看護師

(ちらっ)

(あれっ聞こえてるよな、目あったしな)
Excuse me?

看護師
看護師

…….。 (作業に戻る)

え、シカト!?!?
目もあったし、確実に聞こえてるけど、

え、シカト!?!?

どう見ても弱ってる患者が、
死にそうな声でやっと声出して
(口開けると首痛いので)、
助け求めてるのに、無視するか普通…。

頭と枕の下に、タオル敷いてくれるだけでいいのに。
ドクターがいつ来るか聞きたかっただけなのに。

弱ってる時に、助けてもらえないって、
こんなに悲しいものだとは。
しかも病院にいるのに、ナースにシカトされるって。

結局彼女は、僕を見て見ぬフリして去っていきました。

くうううう…我慢や。
今は彼女に対する憤りどころではない。

首より、腕より、後頭部が痛い

そしてグットタイミングにTakaさんが戻ってきました。

「Takaさん、枕硬くて後頭部痛いんで、
枕変えてもらえたりしないですかね…。」

Takaさんは無視もせず、
ちゃんとナースに尋ねてくれました。(普通)


あー、この会話できる喜び。

しばらくしてTakaさんが戻ってきます。

Takaさん
Takaさん

ドクターがきて確認するまでは動いちゃだめだって。


ドクターはよ来いや

患者の頭潰れる
限界

はや1時間以上は待ってた気がします。
ドクターはどの国でも忙しいのわかるけど、
ここ救急外来なのに、こんなに患者待たせていいのか!
ナースがシカトしていいのか!

フィリピンワールドの洗礼を受けました。
頼むから、患者ファーストで仕事してくれ!

結局、そのまま待ちくたびれて
寝落ちしてしまったみたいで、
ドクターがそのあと来て起こされました。

ドクター許可のもと激硬タッパーから、
通常柔らか枕に移動してことなきを得て、
何個かTakaさんから事務的な質問をされます。

Takaさん
Takaさん

とりあえず今日は入院になるんだけど、
ご両親に連絡がどうしようか、
ジャンに任せるけど。

いや、連絡しなくて大丈夫です。
心配かけたくないので…

Takaさん
Takaさん

おっけー、入院の部屋だけど、
4人部屋と個室どっちがいい?

個室のが高いもんなあ。
まあ4人部屋でもいけるだろ。
最悪途中で個室に移動すればいいわ。

4人部屋にします。

「後悔先に立たず」
本当にあの時から個室にすればよかった、
と後悔してます。

まさかあんなことになるなんて思わなかったから。

とまあ、ひとまず4人部屋の一角にすっぽり収まり、
長い長い闘病生活の幕開けです。

さて、前編では、落下から搬送まで!
中編では、入院から退院までお送りします!

コメント

  1. らぱん より:

    いつも見てました、、
    大丈夫ですか?なにより、無事で良かったです!!
    もうずっと日本にいるんですか?

    • シンガーソングライターじゃーとん シンガーソングライターじゃーとん より:

      いつも御覧いただきありがとうございます!
      来年の4月にもう1度世界一周の旅に再挑戦します!
      ので来年の3月まではまだ日本にいますよ〜

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